日本食再発見 6
昨今は、加工食品や調理ずみお総菜の利用で、料理についやされる時間も年々短縮され、三十分が大まかな単位になっています。
つまり、メニューもそれなりの幅で制限をうけているのです。
では、おせち料理などで伝統的に伝えられてきた日本的な総菜はどうでしょうか。
これらは、たいてい、野菜の皮をむいてアクをとり、火にかけ、調味料の昧を砂糖、酒、みりん、しょうゆ、塩などと順ぐりにしみこませていきますから、下ごしらえからあわせると、長いもので数時間、短いものでも小一時間かかってしまいます。
さらに、これらのどれをみても煮しめやきんぴらごぼうなど、ひとつのおかずだけで食事をすませるわけにはいかないものばかりです。
要するに、和風料理の食パターンを構成しようとしますと、
一、より多くの時間がかかる。
二、同時に複数の料理を進めていくだけの、頭と手の技術を必要とする。
三、より多くの材料を必要とする。
四、料理の昧つけがデリケートなので、同じものをつくっても十人十色の味になる。
五、調味料もだしも、昆布、しいたけ、かつお節、だしじゃこ、酢、酒、みりんと料理が完成するまでに多くの種類を必要とする。
六、たくさんの鍋類が汚れると同時に、たくさんの小皿が汚れる。
たしかに、おせち料理はたくさんのお惣菜を使っていますね。