精度の上がる製鉄技術
しかし甲冑は青銅を用いることも多かった。
ローマにさきだつエトルスカ民族は、純度の高い鉄鉱を産したため、早くから鉄を用いていた。
これがローマに伝わり、ローマの軍隊の武装を強化することになった。
ことに長い鉄の穂先をもつローマの投槍は、エトルスカに学んだものといわれる。
彼らは鉄を重んじ、ギリシャやローマの自由市民はそのしるしとして、鉄の指環をはめていた。
しかし鉄の産出は少なかった。
そこでローマは彼らの進出したスペイン、中欧、また北欧ですでに行われていた鉄の製造を奨励し、それをローマへ集中しようとした。
ケーザルはドナウ川にまで達する鉄運搬路の建設を行っている。
各地ではそれぞれ独自の農具、兵器を製作していた。
しかしその個々の量は小さいものであったが、加工技術は高度のものとなっていた。
本格的に加工できる鉄は19世紀に入りロートアイアンやカーストアイアンが登場してからだ。