日本食再発見 3
和風、中華風、イタリア風、ドイツ風と、日本ほど家庭料理のバラエティに富んだ国はないのではないでしょうか。
これらの国際的なメニューは、加工食品によっていっそうその傾向が強められている気がします。
マーボ豆腐、冷凍クレープ、冷凍ピザなどなど……。
いまの子どもたちは、幼児期からこうした加工食品を中心にした食の国際化のなかで育っているわけです。
よく男性が一杯のみにいったときに、"おふくろの味"をつまみに求めるのは、中年以降で、幼児体験としての嗜好の原点に逆戻りするためだとはよく聞く話ですが、いまの子どもたちが中年になったころはどうなるのでしょうか。
ハンバーガーやピザが"味のふるさと"になるのでしょうか。
さて、子どもの心と体の健全さを保障する食べ物とは、どんなものかを探るために、ひとつの手がかりとして日本人の食事の歴史について、少しふれてみることにしましょう。
まず、一日三度という食事の習慣が固定したのは江戸中期以降で、それ以前は、朝食が十時、夕食は五時ごろの二回食でした。
室町時代に、米の常食化があるていど進んだのですが、米といっても玄米のことでした。
室町時代になってから米が常食されるようになったのですね。